野生の動物では「歯が無くなること=死」を意味します。
生命を維持する基本は「食べる」ことでもあり「生きることは、食べ続けること」と言い換えても
あながち間違いではありません。
実際、ネズミなどは上の歯が無くなったとしても下の歯はそれにお構いなく伸び続けてくるので
上顎に刺さって命取りになることがあります。
肉食獣では牙が1本なくなると獲物が捕れなくなる確率が高まります。
人間の場合は、歯を1本なくしただけでは死に直結することはないと思いますが
生きていく源である食べ物を吸収する能力は明らかに落ちてしまいます。
長い目で見れば、歯の本数が少なくなることは人間の寿命に大きな影響を与えると言えます。
ちなみに、80代以上で噛める歯が10本以上あるグループと、そうでないグループの二つに分けて分析した所
大きな差がでました。
男性
・噛める歯が10本以上あるグループ⇒15年後の生存率54%
・10本未満⇒15年後の生存率25%
女性
・噛める歯が10本以上あるグループ⇒15年後の生存率66%
・10本未満⇒15年後の生存率42%
このように、男女共に減っています。
残った歯の数が人生の寿命を延ばす大きなカギとなるでしょう。