最近ではドラッグストアなどでもよく見かける洗口液。
近年、歯磨きに加え、うがい薬や洗口液、フロスなど、より歯の健康への意識が高まっているようです。
今回は、その洗口液についてです。
洗口液は、主にボトルに詰められ販売されています。
ちなみに、ラベルにはマウスウォッシュ、デンタルリンス、デンタルウォッシュなど。
一見名称だけでは洗口液か液体歯磨きか判別しにくいものが多いです。
裏面など成分表示の近くにきちんと記載がありますから、こちらで見分けられます。
また、同じブランドから洗口液、液体歯磨きの両方が出ていることもあるので、ラベルのチェックはしっかり行いましょう。
液体歯磨きは液状の歯磨きのことで、口に含みすすいだ後に歯を磨きます。
ペースト状の物と比べ口の中全体に行き渡りやすく、泡立ちも少ないため時間をかけてブラッシングが出来るという特徴があります。
洗口液は、基本的には歯磨きをした後に使います。
歯磨きとセットで洗口液を使うことは、歯周病の予防に効果的です。
歯周病は、歯の表面に付着した細菌の塊(プラーク)による感染症です。
これらは、時間と共に細菌たちが形成した膜状の集合体で、細菌たちを外敵から守るバリアの役割を果たします。
細菌が歯に付着してからおよそ48時間が経過するとつくられ、取り除いても時間がたつと再び形成されます。
洗口液に含まれる殺菌成分は歯周病菌に対し有効ですが、プラーク内部の菌には成分が届きづらくなってしまいます。
そのため、先に歯ブラシでプラークを壊し、内部の菌に洗口液の殺菌成分を届きやすくすることが理想とされています。
ですが、歯を磨く時間がなかったり、外出先などで歯磨きが出来ないときもあるでしょう。
そんな場合も、洗口液で口をすすぐことは効果的です。
歯磨きから時間がたつと、洗口液だけでは殺菌成分が効果を発揮しにくくなります。
歯磨きから時間を空けずに使用することで、洗口液のみでも殺菌作用を発揮します。
ただし、洗口液は歯磨きの代わりにはなりません。洗口液を使えば歯磨きをしなくてもいい、というわけではないです。
また、ラベルに記載された時間(20~30秒)しっかりすすぎましょう。短いと効果が発揮されないことも。
あくまでも、普段の歯磨きの仕上げとして、歯磨きから時間を置かずに洗口液を使いましょう。
最後に、洗口液を選ぶ際には、殺菌成分のタイプに着目して選ぶこともポイントです。
歯磨きとセットで使う時、歯磨きが出来ないときに使う時。
この場合、それぞれの使い方に合わせた洗口液を選ぶと、より効果的です。
殺菌成分には主に、「付着」と「浸透」の2種類があります。
歯磨きの後に使う場合は「付着」タイプを。
グルコン酸クロルヘキシジン、セチルピリジニウム塩化水和物、ベンゼトニウム塩化物などの成分を含むもの。
歯磨きが出来ない場合は「浸透」タイプを。
エッセンシャルオイル、ポピドンヨードなどの成分を含む物がお勧めです。
一見同じように見える洗口液も、使い方に合わせたタイプがあります。
ご自身の生活スタイルに合わせた洗口液を使いましょう。