クッキーやビスケットなどを食べる時に、一緒に飲み物がないと食べにくい・・・そう感じたことはありませんか?
また、飲み物がないと飲み込みづらかったり、パサパサとした物が食べづらく感じたり。
それは、唾液不足が原因かもしれません。
唾液は、口の中を潤すだけでなく、様々な役割を果たしています。
唾液の主な働きとしては、
口の中を清潔に保つ抗菌作用、自浄作用。
唾液に含まれる消化酵素による消化作用。
口内粘膜を保護し傷を治す保護作用。
酸によって溶けた歯を修復する再石灰化など、歯をむし歯から守っているのも唾液です。
唾液は年齢と共に分泌量が減り、口の中が乾燥した状態はドライマウス(口腔乾燥症)と呼ばれています。
〈唾液が不足すると起こること〉
・むし歯ができやすくなる
・歯周病になりやすくなる
・口内炎ができやすくなる
・口臭が強くなる
・入れ歯が合いにくくなる
・食べ物が飲み込みにくくなる
・味を感じにくくなる等
口の乾燥は様々なトラブルの原因となります。
〈なぜ味を感じにくくなるのか〉
唾液の分泌量低下は味覚の低下に繋がります。
これは、味を感知する味蕾と唾液に深いつながりがある為です。
「味」は、噛むことで唾液と混ざった「味を持つ物質」を味蕾で感知し、それが脳に伝わることで感じることが出来ます。
唾液は、この味物質を溶かし味蕾に運ぶ役割を持っています。
味蕾は約一ヶ月ほどの周期で新しい細胞に生まれ変わっています。
また、その再生には亜鉛が必要とされています。
唾液中の成分には、味蕾を保護し再生を促す効果があります。
その為、唾液が減るとそれにより味蕾もまた減ってしまい、味を感じにくくなってしまうのです。
もうすぐバレンタインですね。甘いものを食べた後は歯磨きをお忘れなく。